以前の投稿で、今年(2019年)の冬の伊豆は水温が高いので、普通ならいなくなってしまう南方系のサカナが越冬するのではと書きました。
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そして4月。例年、一番水が冷たくなる2月から3月初旬を過ぎ、水温は相変わらず高い状態をキープしています。
そのおかげで、やはりあちこちで南方系のサカナが無事に冬を乗り越えたようです!
下記の2枚は井田で撮影されたミツボシクロスズメダイ。
そして富戸でも!
私が今まで伊豆でダイビングをしてきて、ミツボシクロスズメダイが越冬したのを見たのは初めてです。多分、伊豆のあちこちで越冬してるのでは無いでしょうか。
ミツボシクロスズメダイ以外にも、普通なら越冬しないはずのサカナはちらほら見えますし、クマノミの子供たちの数もいつもより多い気がします。
ただ、残念ながら福浦に3月後半まで見られたオヤビッチャはここ最近見なくなってしまいました。どこかで生きてくれている良いのですが・・・。
越冬した生物が多いだけではなく、今年の伊豆は透明度がずっと良いです。3月になると、例年だと春濁りが出てきて透明度が悪くなる日が多くなるのですが、今年はそれがありません。それが水温と関係が有るのかどうかはわかりませんが、有るような気がしますね~。
今年だけでなく、ここ数年春濁りが余り無くなってきた気がします。
水温が高くなると、海藻が生えにくくなりますし、春濁りの影響の元になっているのはプランクトンの増殖なので、無関係ではないと思います。
ただ、海藻が少なくなるのは伊豆の漁師さんにとっては死活問題ですね。
ダイビングをする上では、水温が高くなるのは多くの人にとって良い事ですが、環境が激変してしまうのが気になりますね。