冬から春にかけて見られる小さくて丸っこいサカナ、ダンゴウオ。
サカナが少ない時期に見られる人気モノです。
ダンゴウオが見られるポイント
ダンゴウオは北の冷たい海に多く棲むサカナです。伊豆の中でも、ダンゴウオが見られるのはほぼ伊豆の東側に限られます。
しかし、その東側の中でも南の方に下った菖蒲沢や下田の須崎ではダンゴウオがたくさん見られるのに、なぜか富戸や海洋公園では少ないようです。ダンゴウオはよく「エツキイワノカワ」という海藻につくことも多く、富戸にはこの海藻がたくさんあるのですが、何故かダンゴウオはあまりみかけません。
川奈にはダンゴウオはいます。
そう考えると、ダンゴウオが見られる場所の特徴として遠浅な場所が多いですね。西伊豆で見られないのも、もしかすると遠浅なダイビングポイントが無いせいなのかもしれません。
神奈川エリアは伊豆より北にあるので、だいたいどこへ行ってもダンゴウオは見られるようです。福浦・江之浦はダンゴウオがとても多い場所で、特に天使の輪がついた、産まれて間もないダンゴウオがたくさん見られる場所でもあります。どちらのポイントも首都圏からは近く、またエントリーしてからダンゴウオが見られる場所もすぐなので、初心者の方でもダンゴウオが見られます。
ダンゴウオ探しが楽しい
例えば人気のクマドリカエルアンコウ。一般のダイバーさんが自力で見つけることはそうそう有りません。
でも、ダンゴウオは誰でも見つけることができます。
自分で探し出したダンゴウオはまた格別に可愛く思えるのではないでしょうか。
ダンゴウオをみつけるには、海藻を見て回ることがポイントです。
ほぼ必ずと言って良いほど海藻の上に乗ってます。
ダンゴウオの中でも特に小さくて人気なのは天使の輪がついたダンゴウオ。これは、産まれてまだ数日しか経ってない幼魚です。成長して数日たてばこの天使の輪は消えてしまいますので、本当に小さい時期だけに見られます。
それだけに見つけるのが難しいようにも思えますが、コツをつかむと意外と簡単にみつかります。
この頃のダンゴウオはいろんな海藻についています。波にゆらゆら揺れている海藻にもしっかりついてます。なので、とにかく片っ端から海藻を見て回るのです。
小さいですが、まだ保護色になれない時期なので意外と見つけることができます。
成長して天使の輪が無くなってくると、今度は体色が赤や緑に変わります。こうなると保護色になり、海藻の色と同じになってしまうので逆に見つけにくいかもしれません。
しかし、良くいるのはエツキイワノカワという赤い海藻だったり、緑色のダンゴウオをみつけたい時は緑色の海藻を探すと良いです。
それと、水中ライトは有った方が断然見つけやすいです。